2006年春:新アニメ1話感想

■シムーン
いきなり世界観が分かり辛くて、なんかジンキエクステンドを思い出した。いや、世界観が似てるとかじゃなくて分からないというだけなんだけど。
キャラデザはクセがあるものの決して悪くない。メカは重厚かつ機械的なCGで、ラストエグザイルを目指してる感じか。
…と思ったら戦闘中に百合ってるー!そして良く分からないまま奇跡が起きて敵が全滅?そして悶えております。なに?なになに?…という感じで説明がないままどんどん進んでいく。作戦会議の途中で「あたし戦います!」と飛び出していった主人公は無鉄砲ってだけでなく裏が何かありそう。
キャラがみんな暗くて、気持ちのいい話にはなりそうにないのが気になるが、とりあえずもうちょっと見てみよう。とりあえず今回はOP曲タイトルの「美しければそれでいい」にずっこけた。


■女子高生 GIRL'S-HIGH
最初の10分くらい見逃した。「リアルな女子高生」というのがテーマらしいけど、それって単に部室が臭いとか男が見てないとグータラだとかいう当たり前の事じゃないよね?
まー今のところ無難なので、エロくもないパンチラなどにこだわらず、学園ギャグとして構成すればひょっとして見れるようになるかも。にしても期待薄だなー
…と思ってたら、EDの絵に何かセンスを感じる…って梅津泰臣だった。えええ監督のふじもとよしたか(こいこい7、陰からマモル!)と梅津泰臣(メガゾーン23part2、MEZZO)って全然作風が違うんだけど。公式サイトのスタッフには梅津の名前がないし…どうなっとんねん。


■ARIA The NATURAL
いきなりメンバー総登場というファンサービス。フェスティバルの楽しさ、仮面の不気味さ、そしてほんわかとしたオチと、佐藤順一らしい隙のない大人の仕事だった。 横綱相撲だねこりゃ。


■スクラン二学期
監督が替わったそうだけど、今のところそれを感じない。前作では原作を踏まえた上で唐突にポリゴンが入ったりしてアニメオリジナルの暴走をしてくれて楽しかったので、そこらへんも楽しみだ。沢近ー!沢近ー!
来週以降、原作で圧倒的に評判のよろしくないサバイバルゲーム編というのが心配ではあるんだけど、むしろ「アニメで動かしたら面白くなった!」と思わせるくらいの動きを期待したいす。沢近ー!


■エア・ギア
大暮維人といえばこないだやってた天上天下がまだ記憶に新しく、あまり良いイメージは無い。
んで今回もアニメとしての魅力に欠ける感じの絵柄とヤンキー的価値観で、今のところ面白くなりそうな匂いはしない。そして原作で見えまくってたパンチラが規制のせいで全く無いのがものすごく不自然。田中<ラクス様>理恵の高笑いが唯一記憶に残った。
けど、エアトレックという素材自体はアニメで面白く見せれる可能性があると思うので、そこに一縷の望みを残したい…んだけどこれだけのアニメラッシュの中ではそこまで待てないかも。


■桜蘭高校ホスト部
タイトルだけ聞いて、「題材がホスト?流行りもの企画かー」と期待せず、サイトもチェックしてませんでした。まーしかし一応見ておくかとOPを見たら、漫画っぽい動きで妙にいい感じ…?と思ったらスタッフに榎戸<少女革命ウテナ>洋司の名前が見えて納得。
んで本編は期待以上。薔薇の花びらが舞ったり、身も蓋も無い言い回しやオーバーアクションをメタギャグとしてこなし、意味の分からない矢印やカットを入れるのはウテナからの伝統か。実は主人公が女でキングが狼狽するあたりも面白い。
悔しいが上手い。こりゃ明らかに今のところ頭一つ出てるわ。ただし1:10〜という半端な放送時間は勘弁して欲しい。


■ラブゲッCHU
副題が「ミラクル声優白書」だそうで、いきなり迷走を予感させる。とりあえずOPからして作画が悪い。
90年代アニメを彷佛とさせるような絵柄は古臭いながらもそれなりに可愛いんだけど、全体的にやっちゃってる感があって、何となくだけどあかほりさとるを思い出した。オーディションで全くダメな連中ばっかりだったり、プロダクション運営のために無理矢理契約しちゃおうて描写は現アニメ界への警鐘なんかな。だとしたら凄いな。
とにかくやっつけなシナリオは口あんぐりだけど、女社長がいきなりヒロインにボディブローをかまして「なかなかいい腹筋してるわ」には笑った。たぶんオタが薄ら笑いしながら見るのが正しいアニメ。


■吉永さん家のガーゴイル
下町…というわけではないけど、ごく普通の日本の住宅地を舞台にしたハートフルストーリーっぽい。ガーゴイルの存在が許容されてるあたりは、モンスターとか魔法が普通に存在する世界なのかな。
そんなわけで世界観はまだしっかり見えてないけど、お友達の父親が盲目で、そこを狙って強盗が入ってきたり、そこで暴れなかった盲導犬と娘とのすれ違いがあったりと、「暗い」というよりは「重い」展開でびっくりした。作りはそれなりに丁寧で心暖まるエンドが控えているんだろうけど。
とりあえず良作が期待できる感じ。あと若本の声が主役ってのは凄いかも。アナゴさんやで。


■ガラスの艦隊
OKAMA、宮武一貴、河森正治、出渕裕といったそうそうたるスタッフ。雰囲気は広大なスペースオペラか。銀英伝あたりに近いのかな(未読なのでわかりません)
と思ったらキャラの顔が濃い。OKAMAっぽくない。そして戦艦戦が地味ー!カッコよくないー!なんでなんで?宇宙の浮島(?)で優雅に結婚式を挙げている貴族の乗り物を、みずぼらしい奴隷たちがヒーヒー言って引いてるのが丸見えー!(結婚式なんだからせめて隠せ)、そして主人公(?)以外の船が宇宙竜巻きにギリギリまで気付かずに大被害ー!ていいのかこれで。
とりあえず現地点では何が起きてるのかさっぱり分かりません。ていうか実は腐女子向けだったのか?


■錬金3級 まじかる?ぽか〜ん
エロゲっぽいタイトルに、G-onらいだーすのキャラデザと、思いっきり今風の萌えアニメ。
しかし全体的なセンスは悪くない、というかむしろ良くてみんな可愛い。OPも作画もパンチラも良好で、齋藤桃子の「えええええええ」ていう白痴系叫び声も楽しめる。
キャラ配置とか1話15分×2という構成からすると、瓶詰妖精っぽいお気楽シチュエーションギャグになるのかな。とにかく気軽に楽しめそうであります。あとOPが妙にカッコ良かった。もちろんそれはいいんだけど、ロゴがエロゲっぽいのでミスマッチやわー。


■NANA
あのNANAがアニメ化!
もちろんオタな僕にとってはいけすかない作品なんですが、食わず嫌いはよくないと思ってとりあえず見てみたよ。
さすがにあらすじくらいは知ってたので、今回はどんなアニメになったか確認しましたって感じかな。絵は綺麗だし、やはり全体的にコジャレてる。ノイタミナと枠は違うけどやはりハチクロなどと似た匂いを感じるね。アニメ化する必要性には疑問を感じるけど。
ドラマでも映画でもラブストーリーが苦手なので、基本的にこの2人のナナの行く末に興味が持てない。よほどタイミングが合うとかでないかぎり切ると思う。
冷静に考えれば、エア・ギアとからぶげっCHUを見てこっちを切るというのは明らかに見誤っていると言えるんだけど。


■いぬかみっ!
原作はライノベか。現代日本を舞台に、美少女たちが妖怪退治を軸にした「ちょっとエッチなハイテンションラブコメ(公式サイトより)」だそうだ。
とりあえずヒロインとOPがほっちゃんなのはいいけど、妙にハンサムな割に女たらしという主人公と、空を飛びつつ指先から炎を出してそれを追っかけるヒロインという図はそのまま「うる星やつら」だ。
不自然に貧乏臭いアパートや、全裸で街を失踪する変質者というドタバタ感は紙一重でウザいというか外してる。なんかこう…あかほりっぽいというか…。
変質者が自分の乳首をつまみつつ腰を振ってビームを発射するというハイテンションな馬鹿馬鹿しさはちょっと笑ったけど、なんか主人公が不愉快なんだよなー。
とりあえず次回以降いろんな女の子が出てくるはずなので、出そろうまでは見てみます。


■涼宮ハルヒの憂鬱
「1話は原作を読んでいない人おいてきぼり」という悪評を聞いていたので、せっかくならそのおいてきぼり感を楽しもうと思って、図書館で借りてきた原作をあえて読まずに見てみた。まーそれでも「自主映画を撮っていた」というオチは知ってしまっていたんだけどね。
なるほど確かに意味が分からん。明らかにクオリティの高い作画と動き、レイアウトがますます不思議感を高めている。でー最終的は笑ったよ。
いやこれ面白い。もちろんこのクオリティだからこそ許される飛び道具だけど、どうこう言って次回からどうなるか楽しみじゃない?こういうの一つくらいあった方がいい。
せっかくなので、おもいっきり好き勝手というかムチャクチャやって欲しい。しかし公式サイトはやりすぎだ。 というわけで明日から原作読みます。


■吉宗
なんとパチンコのキャラクターがアニメになった。
時代劇なのに携帯やバイク、ネットまで登場するギャグアニメってことでキャッ盗忍伝てやんでえや江戸っ子ボーイがってん太助あたりの雰囲気。内容も単純なもので夕方にやってそう。ていうか対象年令はどうなってんだこれ。
主役の声が檜山修之ということでうるさいんじゃないかなーと思ってたらホントにうるさかった(褒め言葉)。うーん特にこれといった魅力は感じないなー。


■THE FROGMAN SHOW
FLASHで製作されたアニメ。リンク先の記事によると
>これまで1話の制作費に約100人が数カ月間携わり、
>約1200万円程度の予算がかかっていたところ、
>Flashを活用することで3人で1週間、数十万円で
>仕上げることができたとのこと。
さすがに動きは少なく、ウゴウゴルーガ的単純な動き、ヘタウマな絵柄が面白くなってる感じ。特撮ヒーローに出てくる悪の軍団話や、シュールなキャラ設定はダウンタウンのごっつええ感じのコントを彷佛させる。
とりあえず今回は笑えた。この作りで30分は正直ちと長い気もするけど、脱力系らしくこちらも肩の力を抜いて楽しめそう。


■プリンセス・プリンセス
公式サイトより
>「姫」という制度。それは、男子校での男ばかりの
>生活の潤いとなるべく見目麗しい生徒を選び、
>校内のイベントの度に女のコの格好をさせるというもの。
>しかも、衣装はゴスロリ!
設定のぶっとびっぷりでは今期一番かも。
801とかボーイズラブというものに、理解はできないまでも偏見は持っていないつもりだったけど、中年の先生が「美形だね」とか言いだしたり、クラスの男が揃って頬を赤らめる描写には何かいやらしいものを感じてしまい、正直入り込めなかった。好きしょ!は笑って見れたんだけどなー(終盤は飽きてたけど)
とりあえず今回は異常な設定の紹介だけで、今後「姫」になった主人公が何をするのか。ギャグなのかシリアスなのかは全く見えてこない。とりあえずもうちょっと勉強させていただくつもりで見てみようと思う。


■.hack//Roots
最初から切るつもりだったんだけど一応チェックした。真下色バリバリで曲とか雰囲気はいいんだけどなー。前作も途中で挫折したし、MMOの世界の話って苦手かも。


■リングにかけろ!-日米決戦編-
今回はキャラ紹介か。こちらは原作をちゃんと読んでないので、本当はいい機会ではあるんだけどね。ひょっとしたら見るかもしれないけど、どうせブツ切りで終わるだろうし、他のアニメの消化に時間を使いたいかな。
と思ったら終盤に“自称”シシリアンダンディなる男が出てきた。やべー面白い。


■SoulLink
宇宙コロニーの仕官学校を舞台にした成長劇なのかな。元はゲームがあるアニメ化ってことでガンパレを思い出した(不吉な)
なんていうか「ベタの世界」かと思えるほどベッタベタだ。どこかで見たような美形キャラが宇宙空港内で遅刻しそうになって、走って、転んだ拍子に誰かにぶつかったりおっぱいに顔を埋めたり助けられたり…3回もやりやがった。
やたらと道は間違えるわ、絵に描いたようなイヤミな金持ちエリートは出てくるわ、無重力空間もあるのにスカートは短すぎるわ、シャワー室で素っ裸ヒロインと遭遇するわで見ているこちらが「これでいいのか」とハラハラさせられっぱなし。
しかし、まさかこのまま終わるはずはない。とりあえずベタな展開で油断させておいて、リヴァイアスやステルヴィアや大運動会のような熱いドラマを展開するに違いない。待て、しかして希望せよ(希望できない)


■SAMURAI7
「七人の侍」をSFにしたという異色作。岩窟王の時もそうだったけど、こういう過去の名作の名前が出てると自然と期待してヒイキ目に見てしまう感はあるね。さらにこれは既にBSで放送済みで評価は高いので、安心して見れた。
作画に関しては岩窟王ほどのインパクトはなかったけど、硬派というかちゃんとしたキャラデザと世界観で重厚なドラマが期待できる。オヤジが巨大な宇宙船を刀で真っ二つというのも爽快感があった。
世界名作劇場ほど堅くもなく、お気楽な萌えでもない。アニメとしての古き良き時代を思い出すような感もある。おちついてゆっくり見よう。


■ウィッチブレイド
始まっていきなりの流血殺人描写。災害でボロボロになった東京にやってきた母娘、その子を強引に引き取っていく政府の組織、そして街では残殺死体が連続で発見されていた…という感じでどうにも暗い。
結局は、生態武器とでもいうものを埋め込まれた母が戦うという「ガイバーもの」っぽいんだけど、その戦闘描写が痛そう。なまじ作画が良好なもんだから、ますます不安感を煽られる。
エルフェンリートとかガンツとかを思い出す。好きな人にはいいんだろうけど、僕は怖いので見ないと思う。


■魔界戦記ディスガイア
元は人気ゲーム。いかにもアニメっぽい悪魔の息子と天使にモンスター、そしてレトロフューチャーっぽい宇宙パイロットにロビー型ロボットまで登場して何でもありという感じ。
ゲームの方はやってないので分からないけど、ゲームのキャラは全体的に可愛くて良いセンス。しかしアニメは妙に絵が悪い。途中で入るゲームのCMに入るアニメのクオリティが高いだけになおさらそう感じるな。ちなみにCMのアニメはフタコイオルタなどを作ったユーフォーテーブル作で公式サイトで見れたはず。
んー正直ピンと来なかった。キャラで見せる作品でこの作画は辛いと思う。


■ああっ女神さまっ それぞれの翼
一応撮ってあったので見ておいた。うーん相変わらずだね。 絵とかちゃんと綺麗なんだけど、見る気がしない。
なんていうか、圭一にベルダンディ自慢されてる気分になってくる。
僕の彼女はどこまでも理想的で、幸せですよーって話を聞かされたら…そりゃ不快になるっしょ。やはり続行は無理だ。


■xxxHOLiC
原作は連載開始3話くらい読んだけど、以降はスルーしてます。
まーとにかくキャラクターが細長い。等親が高いというよりは棒人間だ。なんかアシナガグモっぽいねん。
そんな異様なキャラの姿も手伝って、無気味というか妖しい雰囲気はよく出ている。やはりクランプの絵柄というか人間の顔の解釈が上手くて、描きやすいような気がする。間もいい感じ。
話自体は暗い話が多い印象があるけど、深夜枠として良い素材だろうね。原作が終わってないので、最終回は大きめのエピソードをこなして終了、また会おうねーというツバサクロニクルエンドになるだろうけど、とりあえずいくつかエピソード見させてもらいます。


■スパイダーライダーズ
テレ東の夕方アニメ。夕方のアニメは子供向け…という印象があるかもしれないけど、エヴァだってナデシコだってこどものおもちゃだって夕方だったんだし、最近ではムシキングもあるので馬鹿にはできませんよ。
んでこれだけど、地下世界に紛れ込んだ少年が、メカっぽいクモ(!)の背中に乗って戦うという話。なんじゃそれー!と思えるけど、スタッフに真下耕一や黒田洋介が入っているあたりチェックしといた方が良さそうじゃね?
主人公が熱血系で、おじいちゃんが言ってたけど誰も信じない地下世界を探しており、ようやくその世界へ…て展開は新作ガイキングと同じようなものを感じる。まー少年ものらしい主人公で悪くはない。
しかしやはりこれは子供向けの販促アニメの印象が強い。プラモとかオモチャとか出るのかな。対戦できるリモコン操作のクモとか出そう。今期の新作ラッシュではこれに裂く余裕はない感じだ。


■きらりん☆レボリューション!
これまたテレ東の夕方アニメ。可愛いけど自覚のない女の子が、ふと街で出会って親切にされた男を好きになったんだけどそいつがアイドルで、自分もアイドルを目指すという話。
男アイドルの方がクールと天然のコンビで、ヒロインはもともと芸能界に興味もなく、アイドルだと気付かなかった…という基本設定は「はじめちゃんが一番!」を彷佛させる。あーでもこちらはヒロインが最初に惚れるのは天然の方ね。
男に惚れた原因が、親切にされたからよりもルックスが良かったからという感じがしてちょっとなー。キラキラ目で、SD処理も多い絵柄はともかくとして、同じ絵を使い回したり動きが稚拙だったりとアニメとしての完成度の低さが目立った。


■ゼーガペイン
サイライズのロボットもの。原作は矢立肇(不明)名義なのはいつものこととして、+伊東岳彦となっている。メインメカデザイン中原れいってことはラムネ&40コンビか。
しかしリアル系のキャラデザインのせいか雰囲気は全く違い、主人公の年令も高校生と高めで、どちらかというとアクエリオンとかスタースップオペレーターズあたりを彷佛させる感じ。
謎の少女にロボットが動いている異世界の戦争、そこで勇者として活躍する熱血主人公…と、パーツを取り出すとなるほどワタルやラムネスっぽい。ロボットが基本暗めで、パーツのあちこちが光ってるのはリアル志向ではないがカッコイイ感じがする。正当派ロボットアニメとして頑張れるか、ちょっと見ておく価値はあると思う。


■ストロベリー・パニック!
シスプリ、ハッピーレッスン、双恋に続く電撃企画もの。
妹、女教師、双子の次は女子校すか。それぞれイメージが違う3つの学校を軸に話が進んでいくというのは一見マリみてっぽいけど、恐らく学校どうしでちょっとした対立とかあるんだろーなということで、マリみてとは別の展開が予想できる。
電撃企画らしく女の子は可愛くて、3つの制服もいい感じ。流行りの百合もちゃんと押さえてある…んだけど、女の子だけの学校という設定が既に見飽きたというか慣れてしまっているので、今までのシリーズにあった「やりすぎ設定」の面白みはない。強いて言えばEDで声優二人が百合ってるのはやりすぎだ。
個人的にシスプリは受け付けなかったけど、なにげにハッピーレッスンとフタコオルタナティブ、そして双恋(最終話直前あたり)は面白く見れていたので、これも期待しております。


■うたわれるもの
和風…というかアイヌの雰囲気か。ネコミミ&シッポ標準装備の女子がいる田舎村に、謎の仮面をつけた男が過去の記憶を失った状態で現れて…という話。
始まってすぐに村の美少女といい感じになるんだけど、なんで?なんで?て感じ。チンピラの「だいたいコイツはいきなり現れてなんなんだー!」ていうのには不本意ながらちょっと同意した。
サイトのTOPにはいろんな女の子がいるし、今後は仲間が集まって怪物を倒すのかな。元がゲームなので、やっている人には分かるんだろうけど、ディスガイア同様、なんか置いてきぼりにされた感がある。
しかし、いまのところ地味ではあるものの、ちゃんと昔っぽい昔話というのは最近珍しい気がする。こういうのが面白くなってくれたら嬉しいな。


■BLACK LAGOON(←音が出ます)
マフィアっつーか傭兵vs悪徳日本企業ていう構図なんかな。海外出張中の船が襲撃され、謎のディスクと共にさらわれる高学歴ヘタレ日本人サラリーマンがロクロウって名前であだながロック。うはー思い切ったなー。
無法地帯な雰囲気や弾の当たらない無敵女ガンマンて要素はMADLAXっぽいけど、全体的にもうちょっとリアル志向というか汚れてるっぽい。戦場、銃弾、スラングがポンポン飛び出す感じ。
小山茉美が女ボスの役で、キシリアがもっと渋くなったような感じで怖い。んで日本企業の悪いオッサンが中田譲二でこれまた異様に渋くて怖い。岩窟王の声のサラリーマンて凄いわ。
作画は良好だし、OPも力が入ってる。というわけでアニメとしての完成度の高い1話だとは思ったんだけど、個人的に戦場ものが苦手なので見続けるかどうかは正直微妙。
んで、ついでというわけでもないけど原作漫画の作者のサイトに行ったら、いきなり体操服とスク水イラストが出てきて急に親近感湧いた。見続けちゃおうかな。
http://www.din.or.jp/~redbear/index2.htm


■ひまわりっ!
くのいち学校に新任してきた熱血っぽい先生と、くのいちを目指すドジっ娘新入生を軸にした、いろんな女の子が出てくるハーレム系ドタバタコメディ(パンチラあり)。
ハーレム系ってことで、ニニンがシノブよりはらいむいろを連想しちゃうかな。ヒロインは元気印のドジっ娘でそれなりに可愛いけど、声が妙に下手なのが気になる。まー力を抜いて見るお気楽ギャグアニメかなー
…と思ってたら、実は主人公以外の生徒が遺伝子操作を受けたエリート試験管ベビーという設定、さらに主人公は過去に飛行機事故にあって、忍者に救われたから自分もくのいち目指して…という重い感じの秘密が明かされてなんか妙に笑えない雰囲気に。
決して期待できるわけでもない。だからと言っていきなり切るほど無惨な出来というわけでもない、とりあえずは惰性で見ちゃうかなー。


■牙-KIBA-
最初のを撮りそこねたのでそのままパスかなーと思ったんだけど、サカイさんちで2話を見れたので。
RPGっぽい世界で、モンスターぽい存在を操って戦っていくって話…ていうとポケモンとかデジモンを想像しがちだけど、これは日曜朝アニメとは思えない暗い雰囲気。主人公はキレやすい感じだし、目にクマできてるし、母親も怖い。モンスターもどっちかというと召喚獣っぽいか。
アイテムに宝玉みたいなのを入れるギミックは玩具販促の匂いがするけど、まー朝アニメには付きものなのでむしろ頑張ってる方だと思う。
女の子も可愛いし、アクションやモンスターもかっこよさげ。暗い雰囲気は好きではないけど、もうちょっと見てみようかなという気にはなった。


■ひぐらしのなく頃に
同人ゲームですごく売れた、一見萌え系のようで実はサスペンスホラー…というくらいは知ってた。1話の前半を録り損ねていたんだけど、某所で見ることができたので助かった。
んで、確かに面白いねこりゃ。やたらとキャラがデフォルメされる、はっぴいセブンレベルのどうしようもない田舎の学園生活が描かれて(そこらへんは全く萌えるとかしないんだけど)その端々で、冷や水を首筋に落とされるような恐い仕掛け、カットが施されている。
キャラクターは可愛いものの、取り立ててセンスが良かったりするわけではない。しかし、それが「ありふれたアニメの世界」を演出するための仕掛けの一つになってる。魚眼レンズ的なアングルや、昭和の古くさい匂いのする雑誌デザインも気が利いてるね。
監督は今 千秋という人で正直聞き覚えがなかったんだけど、美鳥の日々で演出とかやってた人か。あれも夕焼けが印象に残るアニメだったな。声優も中原麻衣を筆頭に田村ゆかり、かないみかといった“実力のあるロリ声声優”が参加しており、今後緊迫必至のドラマでどんな叫び声や唸り声を上げてくれるか楽しみだ。
唯一不安なのが、やはりオチの部分だろう。ここまで広げた風呂敷をちゃんと畳めるのか。最終的にアチャーになってしまわないことだけを祈る。んでこれは毎週ハラハラ感を楽しみたいので原作ゲームや漫画には一切手を出さないでおくつもり。


■ノイタミナ:獣王星
ハチクロ、パラキスといった女性向きアプローチをしていたノイタミナ枠の新番組。この枠のアニメは基本的に見ていなかったんだけど、今回はSFということでとりあえずチェック。
SFではあるがロボットなどがででくるものではなく、萩尾望都とか火の鳥などの古き良き時代…というか本物のSFという感じ。なるほど女性向けというコンセプトは残ってるのね。
製作がボンズということで全体的なクオリティは高い。今までノイタミナを見なかったのはラブストーリーが軸だったからということで、これはもうちょっと見てみようかな。声が堂本光一っていうのは多いに不安だが(今回は少年期だったので高山みなみだった)


■夢使い
いきなり教室の中で雨が降っていたり、巨大テルテル坊主との戦闘があったりと、アニメとしての見せ場は用意されている。女の子も可愛いんだけど、若干作画が不安定というか。
ほんわかとした雰囲気を漂わせながら、曼陀羅やガラクタおもちゃで溢れてどこか怖い感じのする世界作りは良い感じ。夢解きということでヒロインがライダーさんのように目隠しをする姿もカッコいい。でも巫女さん姿になるのに変身ヒロインみたく布は巻き付いて…てのは必要なかったかな。チマチマと着替えてる方が可愛いいぽくない?
あと戦闘がなんていうか普通の戦闘だった。うーんせっかくいい素材は集まったんだからもう一捻りあればなー。
夢がテーマということで、今後人の心の深くて暗い不条理な部分まで入っていくのかどうかが気になるところ。女の子が可愛いのは分かったので、そこらへんでこちらをドキドキさせて欲しい。
あと予告に映像どころか音声も全く無かった。不安だ。